「Unreal Engine 5 (UE5) でゲーム開発を始めたいけど、どんなPCを選べばいいか分からない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
UE5は美しいグラフィックと自由度の高い開発環境が魅力的な、最新ゲームエンジンです。
▼UE5の代表作
- FORTNITE (フォートナイト)
- ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎
- その他多数

Unreal Engine 5公式より引用
しかし、その高性能さゆえに、PC選びで失敗すると動作が重すぎて開発どころか起動すらままならない…なんてことも。
そこでこの記事では
- UE5を快適に動かすための「推奨スペック」
- PC初心者でも失敗しない「おすすめPC」
をプロの目線で徹底解説!
この記事を読めば、あなたにぴったりのUE5用PCが見つかり、快適なゲーム開発をスタートできます!
前世代の「Unreal Engine 4」についてはこちらで紹介しています。
デスクトップ or ノート
パソコンには主にデスクトップPCとノートPCの2種類があります。
ノートPCは小型で持ち運びやすいのがメリットですが、デスクトップPCに比べて性能が低い傾向があります。
Unreal Engine 5 (UE5) は高いPC性能を要求するため、デスクトップPCが断然おすすめです。そのため、この記事で紹介するPCも全てデスクトップPCとなります。

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Unreal Engine 5に必要なスペック
いよいよ本題に入ります。
公式ドキュメントによる必要スペック
いよいよ本題、UE5に必要なスペックについて解説していきます。
…これ、分かりにくいですよね?
しかも、このスペックは最低限動かすためのもので、快適に開発できるとはとても言えません。
この性能のPCではゲーム開発どころか、画像編集や4Kドラマ視聴なども快適ではありません。
サンプル「Valley of the Ancient」を動作させるのに必要なスペック

これはUnreal Engine 5の開発者向けに提供されているサンプルの1つ「Valley of the Ancient」です。サンプルですがゲームと遜色ないクオリティであり、実際にどのようなゲームができるのかイメージするにはうってつけです。
UE5公式が提供しているサンプルプロジェクト「Valley of the Ancient」を快適に動作させるためのスペックは、上記の公式スペックよりもはるかに高いです。
これはあくまでサンプルプロジェクトの推奨スペックであり、個人開発でここまでのスペックは必須ではありません。
しかし、UE5で本格的なゲーム開発をするなら、ある程度のスペックは覚悟しておく必要があります。
Epicが開発時に使用しているスペック
Epicが実際に開発時に使用しているスペックを見ると
こちらも十分なスペックですが、企業向けの構成で、一般の人が真似するのは難しいかもしれません。
そこで、次項では、上記リストを踏まえた上で一般の人がUnreal Engine 5用のPCを選ぶ際に重要なポイントと、具体的な推奨スペックを解説していきます!
PCを買う際に大事な要素
PCを買う際に大事な要素は、
「CPU」「GPU」「メモリ」「ストレージ」
もちろん、電源ユニットやマザーボードなども重要ですが、ここでは特に性能に影響を与える上記の4つに絞って解説します。
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CPU

CPUは主に計算を担当し、人間でいうと脳みそのようにパソコンの各パーツに指令を出す大変重要なパーツで、あまりスペックを落とせないパーツです。
CPUで着目するべきは「シリーズ」(Core i 〇やRyzen 〇のところ)と「世代」です。
一般向けパソコンのCPUは「Intel Core i」「AMD Ryzen」で二極化しています。
一般向けCPUは、Intel Core i シリーズ と AMD Ryzen シリーズ が主流です。(Intelはiとは別のシリーズが公開されました。のちのち普及していくため、今後対応していきます)
これらのCPUは性能を左右する「コア」が10個以上あり、パフォーマンスが高く十分な演算処理性能を持ちます。
次に、「世代」というのはそのCPUがシリーズの何代目にあたるかを表す数字です。
この世代に関しては、最新世代か、1つ前の世代のCPUがおすすめです。新しい世代ほど高性能で、省電力性も高い傾向があります。
シリーズ | 世代 | UE5での開発目安 |
---|---|---|
Core i5 / Ryzen 5 以上 | 最新 / 1世代前 | フルHDゲーム開発、簡単な4Kゲーム開発 |
Core i7 / Ryzen 7 以上 | 最新 / 1世代前 | 4Kゲーム開発、VRゲーム開発、大規模プロジェクト |
Core i9 / Ryzen 9 以上 | 最新 / 1世代前 | 最高画質での作業 |
《推奨スペック》
Intel Core i5以上、Ryzen 5以上
世代は「最新」か「1つ前」
《最低スペック》
Core i5 or Ryzen 5
なお、「世代」や「シリーズ」など、CPUに関する細かい用語はこちらで詳しく紹介しています。ぜひご確認ください。
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GPU

「グラフィックボード」「グラボ」といわれます。
GPUは主に3Dグラフィックや映像の処理を担当します。
Unreal Engine 5は美しいグラフィックが特徴のひとつなので、もちろんGPUの負担が重くなります。そのため、グラフィックを処理をするGPUにはこだわりをもつのがおすすめです。
高性能なGPUほど、高画質で滑らかな表示が可能になり、快適なUE5開発に繋がります。
GPUを選ぶ上で重要なポイントは、価格と VRAM (ビデオメモリ) です。
Unreal Engine 5が快適に使えるGPUは基本的に7万円以上するものと考えていいでしょう。基本的に、GPUの値段が高いほどGPUの性能は高くなるのでこの認識で大丈夫です。最低スペックはおよそ5万円程度のGPUになります。
VRAMは、GPUが処理する画像データを一時的に保存する場所です。VRAMが多いほど、より多くのデータをスムーズに処理でき、動作の安定性に繋がります。
UE5のような高グラフィックなゲーム開発では、このVRAMは推奨は8GB以上です。最低でも6GBは欲しい所です。
以下に一般的に市販されているすべてのGPUの中でUnreal Engine 5に立ち向かえる性能のGPUを一覧にしてまとめました。
総評 | 名称 | VRAM |
★ | RTX 4090 | 24GB |
★ | RTX 4080 SUPER | 16GB |
★ | RTX 4080 | 16GB |
★ | RTX 4070 Ti SUPER | 16GB |
◎ | RTX 4070 Ti | 12GB |
◎ | RTX 4070 SUPER | 12GB |
★ | RTX 3090 Ti | 24GB |
◎ | RTX 3080 Ti | 12GB |
◎ | RTX 4070 | 12GB |
◎ | RTX 3090 | 24GB |
◎ | RTX 3080 12GB | 12GB |
◎ | RTX 3080 | 10GB |
○ | RTX 3070 Ti | 8GB |
◎ | RTX 4060 Ti 16GB | 16GB |
○ | RTX 4060 Ti | 8GB |
△ | RTX 3070 | 8GB |
○ | RTX 2080 Ti | 11GB |
△ | RTX 3060 Ti | 8GB |
△ | RTX 4060 | 8GB |
○ | RTX 2080 SUPER | 8GB |
△ | RTX 2080 | 8GB |
※値段は時期によって変わります
上のリストでいう総評の詳しい説明は以下の通りです。
【★】・・・Unreal Engine 5で4K超大型ゲームを作れる。普通に使う上で支障が生まれることはない
【◎】・・・Unreal Engine 5で4K大型ゲームを作れる。基本的に問題が起こらない
【○】・・・Unreal Engine 5でFHD中型ゲームを作れる。超大型ゲームを作るのには向かない
【△】・・・Unreal Engine 5をFHDゲームを動かすことはできる。大型ゲームなどは作りにくい
《推奨スペック》
GPUの値段が「7万円以上」
VRAMが「8GB以上」
《最低スペック》
GPUの値段が「5万円程度」
VRAMが「6GB程度」
ちなみに、もっと詳しいGPUの性能について知りたい!という方は以下のページでかなり詳しいところまでGPUについて説明しています。ぜひご覧ください。
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メモリ

メモリは主に作業中のデータやプログラムを一時的に保存するためのものです。メモリは動画編集や画像編集でも多く使用し、Unreal Engine 5でもメモリをかなり使用します。
Windowsを起動している限りメモリは使われ続け、Unreal Engine 5を使用する場合はさらに上乗せされますし、わからないことを検索することも多いのでここでもさらにメモリを使います。
メモリが不足すると動作が遅くなりますので、少ないメモリの場合はストレスになります。
そのため、推奨は32GBのメモリは搭載することです。どうしても予算がない場合は16GBでも良いですが、動作にストレスを感じる可能性も高いです。
《推奨スペック》
メモリが「32GB以上」
《最低スペック》
メモリが「16GB」
ちなみに、もっと詳しいメモリーの性能について知りたい!という方は以下のページでかなり詳しいところまでメモリーについて説明しています。ぜひご覧ください。
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ストレージ

ストレージは主に長期間(数ヶ月、数年以上)データを保存する部分で、例えばWindowsやUnreal Engine 5をインストールする場所になります。
ストレージには、HDD (ハードディスクドライブ) と SSD (ソリッドステートドライブ) の2種類があります。
HDDは大容量で安価なものの読み書き速度が遅く、SSDは小容量で高価ですが読み書き速度が速いという特徴があります。
Unreal Engine 5を使う場合は断然SSDをおすすめします。SSDはHDDに比べて読み書き速度が圧倒的に速く、UE5の起動やプロジェクトのロード、素材の読み込みなどが高速になります。
また、ストレージのSSDには「NVMe」という規格があり、「NVMe」は超高速のためこちらを使うべきです。
そして、容量は1TB(1024GB)以上あることを推奨します。基本的にBTOパソコンの場合はここは自由に調節することができます。予算を削らなければならない場合は500GBでもかまいません。
加えて、ほかにゲームをたくさんやる予定がある場合は2TBにするとか、別のSSDやHDDを追加するなど、個人個人にあった微調節をするのがおすすめです。
《推奨スペック》
ストレージが「NVMe 1TB以上」
《最低スペック》
ストレージが「SSD 500GB」
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推奨スペックと最低スペックのまとめ
上記をまとめると、次のようになります。
おすすめのパソコン
ここでは、上記の推奨スペックを満たした中でおすすめできるPCをランキング形式で紹介します。
ここで覚悟をしてほしいのですが、Unreal Engine 5を快適に使えるPCは高いです。具体的には20万~30万円以上します。
それでも、Unreal Engine 5にはその価値があります。
購入するならBTO
基本的に、PCを購入する方法は主に3つあります。
1.メーカー品(値段高い、安心感、手軽)
2.BTO(値段割と安い、手軽)
3.自作(値段は安い、知識必要、サポート少なめ)
この中でも特におすすめしたいのは2のBTOです。
BTOとは「受注生産」という意味になります。
このBTOの良い点は、PCがあまり詳しくなくても、自分好みのPCにすることができる点です。
有名なBTOメーカーとしては以下のようなものがあります。
・ドスパラ
・パソコン工房
・ツクモ
・SEVEN
・フロンティア
・マウスコンピューター
・Lenovo
本ページで紹介しているPCはこの中のメーカーから厳選しています。
迷ったらコレ!UE5快適入門PCの決定版ランキング
これらのPCは「推奨スペック」を満たした性能になります。
1位 パソコン工房「iiyama LEVEL-R776-147F-TLX」
UE5を始めるなら、まずコレを選べば間違いなし!
最新世代Core i7とRTX 4070 搭載で、フルHD~4Kでのゲーム開発もサクサク快適。初心者でも安心の安定動作と、BTOパソコン工房の充実サポートが魅力です。
標準16GBメモリ搭載。UE5の基本動作はOK。より快適に作業したい場合は、カスタマイズで32GBにアップグレードも可能です。予算に合わせて柔軟に構成を選べるのが嬉しいポイント。
2位 SEVEN「ZEFT Z47AW」
2位のPCはこちら「ZEFT Z47AW」です。私が使っているPCの性能はこれくらいです。
Core i7とRTX 4070 Ti Superに加え、32GBメモリ、NVMe SSD、そして水冷クーラーと防音パネルまで搭載。圧倒的な性能と驚異的な静音性を両立し、最高のUE5開発環境を提供します。
さらに白を基調としたボディ(黒に変更することもできます)で、フロントに、高エアフローを生み出す最適化されたメッシュパネルを搭載しています。
フロントにアドレサブル120mmARGBファンを3基搭載しており、ASUS、ASRock、GIGABYTE、MSI社製の対応マザーボードからコントロールができます。
トップとボトムにダストフィルターがあり、内部へのホコリや細かいゴミの侵入を最小限に防いで、ホコリによるショートなどの故障のリスクを減らせます。
3位 パソコン工房「iiyama LEVEL-R776-147F-UTX」
3位のPCはこちらです。1位と2位よりも性能が上となってさらに快適度は高く、当然生成AIの学習も素早くできます。
筐体上部には持ち手が付いており、持ち運ぶときに意外と持つ場所が困ることがありますが、このケースの場合はありません。
カラーはシンプルにブラックとなり、正面はメッシュとなっているため少しファンが見えてクールです。
正面の端子にはUSB3.0とUSB2.0がそれぞれ2つ、ヘッドホンおよびマイク端子も搭載されているため、急にUSBのデータをパソコンに移したくなったときも楽に移行ができます。
4位 FRONTIER「FRGLB760/SG3」
4位はFRONTIERの「FRGLB760/SG3」です。
Unreal Engine 5を十分に動かせる上に、紹介する中でも特にデザイン性重視のPC。白または黒の見た目から選択可能。
超高性能なPC
Unreal Engine 5を最大限有効活用したい・・・他にもっとやってみたいこともある・・・!
そのような人にぴったりの超ハイスペックPCを紹介します。
いわゆる「化け物PC」というレベルです。
パソコン工房「iiyama LEVEL-R7X7-LCR79W-XL1X」
かなり高い性能のPCです。CPUは1世代前ではありますが、同世代の中ではGPUとともにトップクラスです。Unreal Engine 5は余裕で動かせます。さらに、配信や収録も同時にしながらでもビクともしません。
最新の生成AIを自分で動かしたい時にもサクサク使えます。
SEVEN「ZEFT Z30AM」
文字通り化け物PCです。
CPU、GPUはもちろん上位モデルのi9 14900KFとRTX 4090、なんとメモリは128GB。ストレージは2TB+2TBの合計4TB。さらに水冷。
デザイン性も紹介してきたPCの中ではトップです。
空気の流れ(エアフロー)が意識されており、通気性が抜群です。パソコンは熱くなりがち・・・と思う人もいるかもしれませんが、これは全然大丈夫です。
まずはここから!お財布に優しいUE5体験PC
パソコン工房「iiyama PC LEVEL-M17M-124F-SLX」
こちらはパソコン工房で販売されている「iiyama PC LEVEL-M17M-124F-SLX」です。
この「iiyama LEVEL-M77M-134F-SAX」は、Core i5 + RTX 4060 Ti 8GB を搭載しながら、驚きの低価格を実現したUE5入門に最適な一台。
フルHD解像度での簡単なゲーム制作やUE5学習に必要十分な性能を備えています。
初期費用を抑えたい方、まずはお手軽にUE5を体験したい方に自信を持っておすすめします!
※ 大規模なゲーム開発には上位モデルがおすすめですが、UE5の学習や簡単な制作には十分な性能です。
まとめ
本ページでは「Unreal Engine 5」の推奨スペックと、それに適したおすすめPCを紹介しました。
UE5で快適なゲーム開発をするためには、ある程度のPCスペックが必要です。しかし、予算や目的に合わせてPCを選べば、必ずしも高額なPCが必要というわけではありません。
この記事を参考に、あなたにぴったりのUE5用PCを見つけて、素晴らしいゲームを作り上げてください!
このページが役に立てば幸いです。